黒田官兵衛を描いた書籍は多数出ているので代表的なものを紹介します。
■播磨灘物語 司馬遼太郎の歴史小説
黒田官兵衛が仕える御着城主小寺政職の勢力は、播磨から備前にかけあったが中世的な家風が漂い、中央(京周辺)で台頭する織田信長に対しては否定的であった。
信長の時代の到来を予知した官兵衛は、小寺家を信長の勢力圏に組み入れるよう奔走する。だが次第に当の小寺家には疎まれてゆく。そんな中、織田方の重臣荒木村重が叛旗を翻す。
村重に小寺家がなびくことをおそれ、官兵衛は村重を説得しようと有岡城に向かうが、投獄されてしまう。
ここで官兵衛は、自分の知恵の無力さ、はかなさを感じ、出獄したころには身も心も変わっていた。
天下統一に向け動く秀吉の重臣として新たな人生が始まる。
■実伝黒田官兵衛 [ 火坂雅志 ]
豊臣秀吉の天下取りを支えた名軍師・黒田官兵衛。
「戦国随一の知恵者」と称された男は何を考え、乱世をどう生きたのか。畏友の竹中半兵衛から受け継いだ志、毛利攻略や中国大返しでみせた知略、そして関ヶ原合戦に賭した最後の野望ー。
様々な視点からその峻烈なる生涯を追い、史実やエピソード、名言等とともに、「軍師官兵衛」の魅力を鮮やかに浮かび上がらせる。
オリジナルの特別対談や『名将言行録』も収載する決定版。
■黒田如水(吉川英治歴史時代文庫 44)
大作「新書太閤記」の一大分脈を成すのが本書である。
秀吉といえども、独力では天下を取れなかった。
前半は竹中半兵衛の智力を恃り、後半は黒田如水を懐刀とした。
如水は時勢を見ぬく確かな眼をもっており、毛利の勢力下にありながら、織田の天下を主張。
また、荒木村重の奸計に陥り、伊丹城地下牢での幽囚生活を余儀なくされながら、見事に耐えぬく。
-若き日の如水を格調高く描く佳品。
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