軍師官兵衛 第2話 (2014年1月12日日曜日放送)のあらすじ ネタバレを紹介します。
官兵衛(岡田准一)は、政職(片岡鶴太郎)の近習として、御着城に出仕することになった。
「職隆(もとたか)が一子、官兵衛孝高(かんべいよしたか)にございます」
小河(磯部勉)や江田(上杉祥三)、政職(まさもと)の従兄弟である志方城主・櫛橋(くしはし)左京亮(益岡徹)などの重臣たちが、官兵衛を品定めするかのように見ていた。
「御着の家中でおもだった者は皆、親類縁者の間柄にある。おぬしだけがよそ者だ。せいぜい励むがよい。
近習には官兵衛の他、左京亮の息子・左京進(金子ノブアキ)や田辺庄右衛門という若武者たちもいた。
左京進たちは、官兵衛が外様であることを理由に、侮蔑を隠そうとしなかったが、官兵衛は気に留めなかった。
官兵衛は「陰口に心乱されされず、人一倍働き、出過ぎた真似はするな。それが外様の生きる道だ」と父・職隆(柴田恭兵)からの教えを守っていた。
永禄5年(1562年)、龍野城の赤松政秀(団時朗)が挙兵して、小寺領内に攻め込み、官兵衛は初陣を迎えることになった。
左京進は政職に願い出て先鋒に加わったが、官兵衛は出遅れてしまった。
赤松政秀軍を率いるは、裏切者の石川源吾(升毅)であった。
小寺軍の前線で指揮を執るは職隆、そして職隆の二人の弟である、黒田(小寺)休夢(隆大介)と井手友氏(飯田基祐)もいた。
また官兵衛の傳役(もりやく)・小兵衛(塩見三省)の姿もあった。
「かかれ!」
対峙していた両軍が激突して、合戦が開始された。
周辺の地理に詳しい官兵衛は、政職に願い出て物見を許され、武兵衛(永井大)を連れて丘の上から戦場を見下ろしていた。
初めて見る戦の凄まじさに二人は身体を震わせた。
その時、官兵衛はふと気づいいた。
石川の軍勢は、一進一退を繰り返しながら左京進ら先鋒の部隊を誘い込む、という『孫子』で読んだ兵法を実践していることを。
同じく戦場の職隆も罠に気付いていて、懸命に味方を止めに入ったが、左京進の先鋒部隊は敵を追って突進するばかりであった。
「父上!これは罠です!!」
先頭部隊は伏兵に攻撃され、絶対絶命の危機に陥いっていた。
猛然と馬で駆け付けた官兵衛が、職隆たちを抜け道へ先導、先鋒部隊を援護して、敵味方入り乱れての白兵戦へ。
やがて石川は部隊を引き連れて撤退。結果として味方の勝利だった。
官兵衛は初めての戦に圧倒されてしまい、周囲に転がった死体に茫然とするだけだった。
初陣を終えた官兵衛は、久々に重隆(竜雷太)の屋敷へ。
「初陣にしてその働き、上出来ではないか」
重隆は官兵衛の初陣での働きぶりを讃えたが、官兵衛自身、叔父の休夢に命を救われたこともあり、黒田の名に恥じぬ働きをするという父との誓いとは程遠いありさまに自己嫌悪。
そこへ、おたつ(南沢奈央)が訪ねてきた。
久々の再会に心ときめく官兵衛とおたつは、近くの海岸を散歩。
姫路から御着への出仕は人質なのではと心配するおたつだったが、
官兵衛は、武家の生まれた者のさだめであること、いろいろな形の人質もあること、亡き母・いわ戸田菜穂も人質として嫁いで父・職隆に大切にされて皆から慕われるような幸せもあることを話すことで、おたつを安心させた...。
突然、雨が降り出し、二人はずぶぬれになって近くの小屋へ。
激しい落雷で、おたつが悲鳴を上げながら官兵衛の胸に飛び込んできた。
思わず身体を離した二人は、交わす言葉もなく、胸の高鳴りを感じながら、雨が止むまで窓の外を見つめることに。
この頃、尾張統一を果たした織田信長(江口洋介)は、美濃攻略に乗り出して、斎藤龍興の稲葉山城を攻めていた。
斎藤軍は、全軍が伏兵となって侵入した敵の退路を分断した後に、一斉攻撃に転じる"十面埋伏の陣"という戦法。
信長は罠にはめられて窮地に追い込まれた。
味方とはぐれてしまい、現れる敵を斬り捨てながら山中を彷徨う信長に、数年前より突然家来にしてくれと現れた"猿"こと木下藤吉郎(竹中直人)が駆けつけた。
気付くと周囲に敵はおらず、木曽川筋の川並衆に用意させた松明と旗指物を稲葉山城に続く道に並んで見せたことで、大軍が猛攻してきたと誤解した敵が、城の守りに戻ったという。
信長が軍を率いて撤退する中、藤吉郎は稲葉山城を見上げながら、敵方の天才軍師の存在を実感していた。
その天才軍師こそ、遠い将来に官兵衛を軍師の道へと導いてゆくこととなる竹中半兵衛(谷原章介)であった。
官兵衛の初陣から1年後の永禄6年(1563)。
小寺家は宿敵・赤松家と和議を結んだ。疲弊した国力回復のため、職隆が尽力した結果だった。
しかし赤松家は、進出の好機を虎視眈々と窺い、海路を制する要地にあたる浦上家の室津城に狙いをさだめていた.。
小寺家との同盟を請う浦上家の使者が帰った後、御着城にて重臣たちによる評定が開かれた。
浦上家との同盟が最善とする小河と江田、
熟考すべきとする左京亮と職隆、
浦上家との同盟で窮地に追い込まれた赤松家の反攻の脅威を口出しする官兵衛を、職隆が目配せで制した。
小寺政職(片岡鶴太郎)はなかなか決断できないままでいた。
結局のところ1ヶ月後、浦上家との同盟を選び、両家は婚姻関係を結ぶことになった。
そして、ある秋の日のこと、
侍女を連れて庭を散策していた主君の正室・お紺(高岡早紀)から呼び止められた官兵衛は、浦上家との縁組みを尋ねられた。
小寺家ご親戚筋のしかるべき姫様のお輿入れ、という官兵衛からの返答に、自身が人質としての輿入れだったゆえか、お紺は胸騒ぎ。
続けて、好きな女性の手を離さなかったら一生後悔することになる、といったお紺の言葉に、官兵衛は目覚めて、矢も盾もたまらず馬に飛び乗って、おたつの元へ向かった。
ところが、善右衛門(尾藤イサオ)から思いがけない話を聞かされる。
おたつが職隆の養女となり、浦上家に輿入れすることになったというのだ。
善右衛門も重隆も、官兵衛とおたつが互いに淡い恋心を抱いていることは、すでに知っていて..。
しかし、それだけで二人が一緒になれるほど乱世は単純でないことも、同じくらい知っていた。
広峯明神の境内にて、官兵衛とおたつは二人だけに...。
改めて尋ねた官兵衛だったが、"人質でも幸せになれる"という言葉を信じて必ず幸せになる、という健気なおたつの気持ちに、官兵衛は何も言えなかった。
永禄7年(1564年)正月、姫路城を出発するおたつの花嫁行列を見送り、屋敷へ戻った官兵衛の心は虚しく、寝転がって虚空を見つめていた。
そこへ武兵衛が駆け込んできた。
赤松家が挙兵し室津城へ向かったという知らせが。
祝言の最中を狙っての浦上家滅亡を図る赤松の動きを察した官兵衛は、武兵衛の制止を振り切り、必死の形相のまま室津城へ馬を走らせてた。
第2話の感想については放送終了後に追記します。
軍師官兵衛 第3話 命の使い道はこちら
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